「Chiavi della vita」(人生の鍵)「Immutabile」(普遍) 解説




この写真はETFの原点になる作品である。当然偶然から生まれた産物である。 私には古いフィルムのコンタクトを引っ張り出して眺める癖があり、ある日古いコンタクトからこの2枚続きの写真に驚くような共通点があるのを見つけた。どちらにも3つの穴が開いているではないか。

私は1995年FirenzeでEmoperitroneo の為緊急入院し、生まれて初めて手術を受けた。このオペを初め私は拒否したのだが、放置したままだと出血多量で死ぬと言われたので、仕方なく承諾した。左はその記念に退院後、家の古い箪笥の鏡に自身を映して撮影した。

療養後約1ヶ月が経ち、久しぶりに外へ出てトスカーナの田舎で散歩をしているとき、古い家の扉が目に付いたので撮影した。つまりこの2枚の写真の間は一ヶ月の隔たりがあり、当然前に撮った写真のことはすっかり忘れていた。と、説明しても信じない人がいると思うが、それが事実で奇妙な偶然に隣り合わせた2枚組みのはじまりだったのである。 そこで私は似たような2~3枚組みが他にないか過去のコンタクトを引っ張り出して探し始めた。 その一つが1994年度にヨーロッパを周遊したとき、ロンドンの大英博物館内で撮影した「Immutabile」である。右は館内で小学生らが展示物のデッサンしている光景を写したもので、左は展示物の一つであるエジプトの遺跡である。描くという為が、時空を超えて今日でもあまり変化のない原始的な行為だと、その2枚は私に教えてくれた。そこで「変わらないもの」=  普遍性 “Immutabile” と題したのである。



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